ガソリンカードの「最大7円/L引き」に届く人
本記事にはアフィリエイト広告(PR)を含みます。
給油カードの広告には「最大7円/L引き」「最大8円/L引き」という数字が並びます。どれも嘘ではありませんが、その数字が出る条件は広告の外に書かれています。
2026年8月23日に、2つの発行元の公式サイトを開いて条件だけを取り出しました。
単価はその月の給油量ではなく、カードの利用額で決まる
「最大◯円/L引き」の単価は、その月に給油した量ではなく、カードを使った金額で決まります。ENEOS(エネオス)カード C の条件です。
7万円以上利用→7円/L引き 5~7万円未満利用→5円/L引き 2~5万円未満利用→4円/L引き 1~2万円未満利用→2円/L引き 1万円未満利用→1円/L引き
その月のカードの利用額値引き単価
7万円以上
7円/L引き
5〜7万円未満
5円/L引き
2〜5万円未満
4円/L引き
1〜2万円未満
2円/L引き
1万円未満
1円/L引き
5段階あります。いちばん上の7円/L引きに届くには、月7万円のカード利用が要ります。
apollostation card の「ねびきプラスサービス」も同じ形です。
apollostation cardでショッピングを月間30,000円(税込)以上ご利用いただくと、ご利用金額に応じて翌々月適用のねびきプラス単価が決まります。
こちらは月3万円から段階が始まります。上乗せの上限はねびきプラスは年会費550円の元が取れるかにまとめました。
値引きが実際に引かれるのは2〜3か月あと
どちらも、使った月にそのまま引かれるわけではありません。
| 発行元 | 単価が決まる時点 | 値引きが引かれる時点 |
|---|---|---|
| ENEOSカード C | 1か月目の利用額 | 3か月目の給油分 |
| apollostation card(ねびきプラス) | その月の利用額 | 翌々月の給油分 |
入会した直後の2か月は、ENEOSカード C ではいくら使っても2円/L引きです。
入会後の当月と翌月のガソリン・ご利用金額については2円/L引きとなります。
「最大7円」を見て申し込んだ人が、最初の2か月で見るのはこの単価になります。
対象になるリットル数に上限がある
値引きが付く量には上限があり、ここがいちばん見落とされます。ENEOSカード C は月150Lまでです。
値引き単価の適用は、本人・家族カードでのガソリン・軽油のご利用の合算で毎月150Lまでとなります。
apollostation card のねびきプラスにも上限があり、選んだコースで変わります。
ねびきプラス100 (ガソリン・軽油合計100Lまで) ねびきプラス150 (ガソリン・軽油合計150Lまで)
同じ発行元でも、上位カードでは200Lまでです。カードの名前ではなく、自分が登録しているコースの数字を見ることになります。
つまり値引き額には天井があります。7円/L引きが150Lまでなら、1か月に引かれる額は最大でも1,050円です。その1,050円を受け取るために、月7万円のカード利用が要ることになります。
何を数えるかも指定されている
単価を決める利用額に、年会費や手数料は入りません。ENEOSカード C の条件です。
値引き単価決定の対象には各種手数料・年会費等の金額は含まれません。
apollostation card 側も、キャッシングと年会費・手数料を対象外としています。「月7万円使う」の7万円には、入るものと入らないものがあります。
家族カードを足しても、上限は増えない
家族カードに分けても、値引きの上限は本人と家族の合算で150Lのままです。上で引いた上限の条件に「本人・家族カードでの…合算で」とあります。家族カードは年会費が無料なので、2枚に分ければ上限が2倍になるように見えますが、合算して150Lで止まります。
一方、単価を決めるほうの金額は家族の利用も合算されます。つまり家族で使うと単価は上がりやすくなり、値引きされる量は増えないという形です。2台の車に月200L入れる家庭では、50L分は値引きの外に出ます。
年会費の条件も発行元で違う
| カード | 年会費(税込) | 無料になる条件 |
|---|---|---|
| ENEOSカード C・P | 1,375円 | 初年度のみ無料 |
| ENEOSカード S | 1,375円 | 初年度無料。以降は年1回の利用で無料 |
| apollostation card | 0円 | 条件なし(ねびきプラスは別に550円) |
ENEOSカード S の条件は明記されています。
年1回以上のカード(Apple Pay・QUICPay・ETC含む)のご利用で、次年度の年会費は無料。
同じ発行元でも、C と P にはこの記載がありません。カードの名前ではなく、そのカードのページを見ることになります。
店頭の割引と重なると、外れることがある
会員価格やアプリのクーポンを併用したときに、カードの値引きが適用されないことがあります。ENEOSカード C の注記です。
他の割引・優待サービス等を利用されて、カード特典での値引き金額が売上金額と同額または上回った場合、カード特典値引きは適用外となる場合があります。
給油所ごとに条件が違うので、事前には確かめられません。広告に出ている単価は、他の割引を使わなかった場合の額だと考えるほうが合います。
値引きとポイントは同じ土俵ではない
同じ発行元でも、ENEOSカード P のように値引きではなくポイントで返すカードがあります。ENEOSでの利用は最大3%の還元と案内されています。還元率が高く見えても、ポイントには使い道と有効期限があり、給油代金から直接引かれるわけではありません。1円単位で比べるなら、ポイントを何に交換したときの価値で数えるかを先に決めることになります。数え方は年会費の差はポイントで埋まるかで扱いました。
どちらが得かは、給油量と利用額で決まる
比べるには、次の数字を先に出しておきます。
- 月にカードで使う金額(給油以外も含む)
- 月に入れるリットル数
月のカード利用が1万円未満なら、ENEOSカード C の単価は1円/L引きです。50L入れても50円で、年会費1,375円は2年目から回収できません。同じ条件なら、年会費のかからない apollostation card の無条件2円/L引きのほうが残ります。
逆に月7万円以上使い、毎月150L近く入れる人なら、ENEOSカード C の7円/L引きが効きます。
どちらが得かを一般には決められません。 決まるのは上の2つの数字が入ってからです。年会費を回収できるかの計算のしかたは年会費の差はポイントで埋まるかに置きました。
給油カードを使わずに払う場合と比べるには、単位を揃えます。このサイトが載せているリクルートカードは年会費永年無料で還元率1.2%なので、レギュラー170円/L なら約2.04円/L にあたります。「最大」の付いた値引きと違って、上限や条件による変動がありません。比べ方はガソリン代のクレジットカードは値引きと還元で計算の単位が違うにまとめました。
出光以外の給油カードも、値引きの書き方はそろっていません。3社を並べた結果はガソリンカードのおすすめは値引きの形で決まるにまとめました。
広告の数字を見たときにすること
- その単価に届く条件(月いくらの利用が必要か)を探す
- 対象になるリットル数の上限を探す
- 値引きが引かれるのが何か月あとかを見る
- 入会直後の扱いが別に決まっていないかを見る
4つとも、公式サイトの注記に書かれています。書かれていない発行元もありますが、そのときは「書かれていない」ことが分かった状態で申し込めます。
年会費が無料になる条件は、値引きの単価より先に効くことがあります。同じ発行元でどう違うかは出光カードの年会費と免除条件を1枚ずつ並べるにまとめました。
円/L の単価をポイント還元と同じ土俵で比べたい場合は、ガソリンの平均価格から値引きを率に直すに、資源エネルギー庁の週次調査の全国平均を使って率に直したものがあります。
この記事で確かめたこと
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