ガソリンの平均価格から値引きを率に直す
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給油カードの広告は、値引きを「2円/L引き」「最大10円/L引き」と円で書きます。ポイント還元のカードは「1%」と率で書きます。単位が違うので、そのままでは比べられません。
比べるには、円/L のほうを率に直します。それには今のガソリン価格が要ります。
価格は毎週公表されている
ガソリンの全国平均価格は、資源エネルギー庁が毎週月曜に調べて水曜に出しています。「石油製品価格調査」という調査で、給油所の小売価格を消費税込みで集めたものです。
調査結果のページの注記です。
※原則、毎週月曜日調査、水曜日公表
税込みかどうかも、同じページに明記されています。
消費税の総額表示方式導入に伴い2004年(平成16年)4月以降は消費税込み価格です。
2026年8月19日に公表された、8月17日調査の全国平均(現金価格・店頭・消費税込み)です。
油種全国平均
ハイオク
181円/L
レギュラー
170円/L
軽油
159円/L
以下はレギュラーの170円/Lを基準にします。
円/L を率に直す
値引き単価を、170円/Lに対する率と、年間の金額に直しました。年間は月100L給油した場合です。
| 値引き単価 | 170円に対する率 | 月100Lなら年間 |
|---|---|---|
| 2円/L | 1.2% | 2,400円 |
| 4円/L | 2.4% | 4,800円 |
| 5円/L | 2.9% | 6,000円 |
| 7円/L | 4.1% | 8,400円 |
| 10円/L | 5.9% | 12,000円 |
無条件の2円/L引きは、率にすると1.2%です。一般的なクレジットカードの還元率(0.5%〜1%)より少し高い、という位置になります。
いちばん上の10円/L引きでようやく5.9%です。ただしこの単価に届く条件は月10万円のカード利用で、対象になるリットル数にも上限があります。条件はガソリンカードの「最大7円/L引き」に届く人にまとめました。
上限があるので、率は途中で下がる
上の表は「入れた全部が値引きの対象になる」前提ですが、実際は上限があります。apollostation card のねびきプラスサービスで上乗せが付くのは、ガソリンと軽油を合わせて月200Lまでです。
上位カードの案内です。
全文を開く(102字)
対象油種は、ガソリン(ハイオク、レギュラー)・軽油で、合計月間200Lまでとなります(免税軽油・灯油は対象外)。合計200Lを超えた分は通常の値引きサービスのみ(ガソリン・軽油各300Lまで)となります。
つまり月200Lを超えた分は上乗せが付きません。月300L入れる人の実効の率は、200L分だけ高い単価で、残り100Lは通常の単価になります。
たくさん入れるほど率が下がる形なので、「給油が多い人ほど得」とは限りません。
年会費を率に足し戻す
年会費のあるカードは、値引きから差し引いて考えます。ENEOS(エネオス)カード C・P の年会費は1,375円(税込)です。
月100L・2円/L引きなら年2,400円の値引きなので、年会費を引くと1,025円が残ります。実効の率は 1,025 ÷(170 × 1,200L)で 0.5% まで落ちます。
同じ条件で年会費のないカードなら1.2%のままです。年会費のぶんは、給油量が少ない人ほど重く効きます。
年会費を取り戻すのに必要な給油量は、単純な割り算で出ます。
年会費2円/L引きで必要な年間給油量
550円
275L
1,375円
688L
11,000円
5,500L
3行目は現実的ではないので、上位カードは値引き以外の理由で選ぶことになります。その計算は年会費の差はポイントで埋まるかにあります。
同じ分母を使うと、一般のクレジットカードの還元率も円/L に直せます。このサイトが載せているリクルートカードは還元率1.2%なので、レギュラー170円/L なら約2.04円/L、ハイオク181円/L なら約2.17円/L にあたります。率で決まるぶん、ガソリンが安くなると円換算の額も下がります。 ガソリン代のクレジットカードは値引きと還元で計算の単位が違うで並べました。
なお、率に直せない値引きもあります。コスモの「会員価格」は金額そのものが公式サイトに出ていません。3社の書き方の違いはガソリンカードのおすすめは値引きの形で決まるにまとめました。
油種の差は値引きより大きい
同じ調査で、ハイオクとレギュラーの差は11円/Lありました。カードの最大値引き10円/Lより大きい差です。
ただし油種は自由に選べません。ハイオク指定の車にレギュラーを入れることはできないので、これは節約の手段ではありません。値引き幅がどれくらいの大きさなのかを測る物差しとして見てください。
地域差も同じ意味で参考になります。8月17日調査のレギュラーの地域別です。
| 地域 | レギュラー |
|---|---|
| 中部 | 168円/L |
| 東北・関東・四国 | 169円/L |
| 北海道・近畿 | 170円/L |
| 中国 | 171円/L |
| 九州 | 172円/L |
| 沖縄 | 177円/L |
中部と沖縄で9円/Lの開きがあります。カードの値引き幅とほぼ同じ大きさです。住む場所は選べませんが、同じ地域の中でも給油所ごとに価格は違うので、店を選ぶことのほうが効く場合があります。
価格が動くと率も動く
ここで出した率は、レギュラーが170円/Lのときの数字です。価格が下がれば同じ2円/L引きの率は上がり、価格が上がれば下がります。
価格は政策でも動きます。2025年5月に始まった措置について、資源エネルギー庁はこう説明しています。
今度おこなわれることになった支援策は、「燃料油価格定額引下げ措置」といって、ガソリン1リットルあたり10円を補助する定額支援策です。
期限の書き方はこうなっています。
いわゆる「ガソリンの暫定税率」の扱いについて結論が得られて、それが実施されるまでの間、続きます。
このページは2025年5月20日の記事なので、今も続いているかどうかは、このページからは分かりません。確かめたいときは制度のほうを追うより、毎週の価格調査で全国平均そのものを見るほうが早くなります。
申し込む前に出しておく2つの数字
ここまでの計算に必要なのは、次の2つだけです。
- 月に入れるリットル数
- 給油以外も含めた月のカード利用額
1がないと年間の値引き額が出ません。2がないと自分に適用される単価が決まりません。どちらも過去の明細から出せます。
そのうえで、次の順で見ると食い違いません。
- 無条件の値引き単価はいくらか
- 上の単価に上げる条件(月いくらの利用)を満たすか
- 対象になるリットル数の上限に自分が届くか
- 年会費がかかるなら、それを引いても残るか
4つ目の年会費は、カードごとに額も免除条件も違います。出光カードの年会費と免除条件を1枚ずつ並べるに一覧があります。
4つとも公式サイトに書かれています。申込条件そのものはapollostationカードの審査と申込条件を参照してください。
この記事で確かめたこと
- 原文から引用した文
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- 出典
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引用が出典の原文と一致するかを、公開後も機械で照合しています。確かめ方は運営者情報にあります。